(23)-「歯磨き・歯ブラシ・歯磨き剤について」
歯磨きの目的は、歯の表面と歯肉との境界部分の汚
れ(歯垢・プラーク)を奇麗に清掃することです。い
ろいろな方法がありますが、極端にいえば、自己流で
も結構です。
結果として奇麗に清掃されていたらそれでいいので
す。時間については器用な方は短時間でも清掃効果が
あがりますが、そうでない方の場合は時間をかけて磨
いて結果が同じであればいいのです。
歯ブラシの大きさやブラシ部分の長さや硬さ等も考
慮されるべきものですが、それよりも、自分にとって
使いやすいもので効果があがればいいのです。
歯は身体の中で最も硬い組織ですので、清掃効果を
あげるには、普通か、やや硬い腰のある歯ブラシが必
要です。一方、歯肉は柔らかい粘膜で覆われています
ので、普通かやや柔らかめの歯ブラシが適当でしょう。
理想的には、2種類の歯ブラシを使い分ければいいの
ですが、なかなか面倒で困難を伴います。
その相反する両者の接触する場所が最も大切なとこ
ろで、そこを同じ1本の歯ブラシで清掃管理するので
すから、難しいわけです。 更に、歯並びが不規則で
あったり、加齢による変化で、歯と歯の隙間の大きい
方の場合は、歯ブラシだけでは効果があがりません。
そこで、フロス(糸状の清掃道具)や、歯周ブラシを補
助的に使用し、歯と歯の間の汚れを徹底的に清掃しま
す。
また、ブラシの清掃効果をあげるために、薬用の歯
磨き材を少量使用してください。
銘柄は、薬用とうたわれておればどれも差はありま
せん。
歯肉炎で、歯肉から出血しやすい方が、いきなり歯
肉のマッサージをしても、出血するだけでよけい歯肉
を傷めます。
まず、歯の表面(咬む面・内面外面・歯と歯の間)
の歯肉炎や、虫歯の原因であるプラークを根気よく取
り除きます。歯肉炎の症状が消失してから、歯肉マッ
サージをおこない、健康な引き締まった歯肉を維持さ
せます。
「毎食後3回3分以内に3分間歯を磨きましょう」
といわれていますが、これはあくまで標語であって、
歯周病を治すためには、3・3・3運動では不十分
です。一日にできるだけ多く、また、長く清掃管理
を必要とします。
就寝前の歯磨きが最も重要なことは言うまでもあ
りません。