(22)-「フッ素と虫歯予防」
フッ素を使った虫歯予防が少しずつ広まりつつあり
ます。フッ素入り歯磨き剤は全商品の50%を超え、そ
のシェアは平成11年度では73%に達しているという報
告があります。また、欧米諸国ではそのシェアは、95
%以上といわれています。しかし、フッ素の働きやそ
の有効性については一般的にはあまり知られていない
ようです。
先日の読売新開の記事に、香川県の町立仁尾小学校
では96年からフッ素溶液を使って″フッ素洗口”を始
めたところ、それまでの5年間、6年生の平均虫歯数は、
2.8〜3.2本あったのが、わずか1年後の97年には2.0本
に、97年には1.2本に減少し、これらの活動に対し、
文部大臣賞を受賞したことが紹介されていました。
方法は、週1回、昼食後に濃度0.2%のフッ素溶液10
mlを口に含み、30秒から1分間、グチュグチュと溶液
で口をゆすぐだけのものです。フッ素の作用は歯の表
面に吸着し、歯を酸に強いものに変える働きと、溶け
出したカルシウムやリンが、再び歯に吸着する再石灰
化を促す作用をもっています。フッ素の効果が注目さ
れたのは、1930年代に米国コロラド州のスプリングス
の住民にほとんど虫歯がないことに気づいた歯科医師
が、その州の住民がフツ素濃度の高い水を飲んでいる
ことに気づき、その後、米国立衛生研究所が虫歯予防
に効果的なフッ素濃度を発見しました。45年にはミシ
ガン州グランドラピッツ市で上水道のフッ素化が行わ
れ、現在では世界38ヵ国で上水道にフッ素添加が行わ
れています。
日本でも水道水へのフッ化物添加は認められていま
すが、その実施については地方自治体の判断にゆだね
られています。