(21)-「頭のよい子は9歳までの食事が決め手」
日本歯科医師会発行のデンタルマガジン「朝・昼・
晩」の「脳と歯のハナシ」というコラムに、人間の脳
の大脳皮質の神経細胞の数は生まれつき約140億個
あり、20歳を過ぎると減って行くが、バランスの良
い刺激さえ与えれば、年齢を重ねても減るのを止める
ことができる。また、脳の神経細胞にくっつき新陳代
謝を繰り返して神経細胞を守り、助手役をするグリア
細胞は妊娠後期から成長を始め、ほぼ9歳ごろまでに
大人と同じ数になり、全体の脳の重さは、約千グラム
となる。とあリます。
このことは人間の脳の成長にとって最も重要な栄養
素であるたんぱく質を、妊娠中を含めて9歳ごろまで
の食生活でいかに十分な量を摂取するかが、神経細胞
の成長の鍵を握っていることを示しています。たんぱ
く質不足の母親から生まれた子供は、十分たんぱく質
をとった母親から生まれた子供より脳の重量が軽く、
異常行動も見られます。これは妊娠中に子供の脳の神
経細胞が十分に発達しなかったことを意味しています。
このことからたんぱく質という物質が、どれだけ人間
の脳の成長に欠かせないものかが理解できます。9歳
ごろの歯の状態は、乳歯と永久歯の混在している時期
です。従ってそれ以前の主として乳歯がそしゃくの中心で
あった時期に必要なたんぱく質を消化よく取り込むた
め、健康な乳歯で良く噛めていたかどうかがポイント
となります。いずれにしても、母子ともに丈夫で健康
な歯を持っていることが基本です。いくら食品が豊富
にある現代でも、しっかりとモノを噛める歯がなけれ
ば、その恩恵を受けることができません。妊娠期の栄
養補給と小児期の健康な乳歯の存在が脳の発育に影響
することをご理解ください。