(2)-「歯の多いお年寄りは活動的」
 自分の歯がたくさん残っているお年寄りほど、生活
自立度が高いことが、70歳以上の男女300人に対
して行われた調査で証明されています。「主に自分の
歯だけで食べられる」という人のほとんどが、「一人
でどこへでも出かけられる」と回答しており、「すべ
ての歯がなく義歯なし」の人では、約3分の2のお年寄
りが「家から出ない・寝たきり」または「家の近所ま
で出るだけ」と回答しています。また家族や親類以外
につきあっている友人の数は、20本以上自分の歯をも
っている人は16人に対して、0本の人は8人で、歯のよ
いお年寄りほど行動範囲も広く、友人も多いというこ
とがわかリます。
 歯の老化は全身の老化よりも一歩早くやって来るよ
うです。しかし個人個人の歯の健康に対する関心度の
程度に大きく影響され、手入れの善し悪しによって随
分その差がついてしまいます。現在日本人の人生は80
歳、ひと口に長生きといっても、″健康な長寿″でな
ければなりません。歯を失うことによる、口の機能の
低下はさまぎまな生活環境に悪影響を与え、食事の楽
しみを奪うばかりか、張りのあるはつらつとした顔貌
を奪い、会話にも影響します。
 特に噛(か)むことは、唾液の分泌促進による食物の消化
吸収率の向上、ムシ歯予防、肥満防止、ボケ防止、精神
安定などに大きく関与し、成人病の予防につながりま
す。成人病はある日突然起こるものではありません。
残念ながら自分の歯が少なくなった方でも、義歯の装
着によって噛む機能や顔貌、会話は充分回復します。
どんなことでも歯科医院にご相談ください。口の健康
は、若さを保つ秘訣です。