(11)-「噛むことと糖尿病の予防」
世界糖尿病デー記念・市民公開講座において「生活
習慣病としての糖尿病と予防」と題した講演会が神戸
で開催されました。講演内容を要約しますと、近年ラ
イフスタイルの急激な変化に伴い予備軍も含めた糖尿
病の患者数は世界的に増加傾向にあり、21世紀には
HIVと並んで猛威を奮う可能性が指摘されています。
糖尿病は地球規模の健康問題となつている慢性疾患で
す。
しかし一方で、糖尿病は予防できるのだという認識
が次第に広まってきています。現在の糖尿病の多くは
太ってかかる肥満糖尿病です。太らなければかなりの
糖尿病を防げますが、「どうやって食べ過ぎないよう
にするか」は難しいことのようです。脳には「満腹」
と「空腹」を感じる中枢があります。そしてブドウ糖
などの満腹物質がこの中枢に受容されると「満腹感」
を感じ食欲を自動制御する仕組みを持っています。こ
の仕組みを機能させることが重要で、「空腹感」「満
腹感」という感覚を育てる習慣をつける必要がありま
す。これは計算して食事量を抑えるのではなく、おな
かが充ちてもう十分だという感覚を養うことです。そ
れには昔から言われている「よく噛むことは体に良い」
ということです。よく噛むと歯や咬む筋肉の神経が刺
激され、脳内で満腹物質が増え、噛めば噛むほど「満
腹感」を感じるようになります。さらに、よく噛むと
脳から脂肪分解信号が発信され、脂肪を効率よく燃や
してくれます。このようなことから食事をする時には
一生懸命噛んでください。できれば一口30回は噛んで
下さい。
そうしますと満腹感を十分感じられるようになり「食
べ過ぎ=肥満」の関係を断つことができます。良く噛
むためには健康な歯が必要です。歯の治療はお早めに!